「ま、大丈夫だよ。陽さんはしっかりしてるから」
「それ、どーゆー意味」
「…あ。季蛍」
俺のことを見下ろす季蛍は、俺を若干睨みつつファイルを差し出した。
「お届けも・の・で・す!!」
「…あ、ありが…とう」
「じゃ、私忙しいから」
そういって去る季蛍を見て、苦笑いがこみ上げる。
「季蛍の最近の言い訳。『忙しいからご飯食べれない』
それ言って昼食の時間いつも仕事してる。あえて口出ししないけど」
「…ふふ、『陽さんは』とか言うからだろ…」
「いるとは思わなかったから」
「謝っとかないと後がめんどくさいよ~。あ、蒼は不意打ちキスで季蛍さん許してくれるもんね」
『ラブラブなことで』
と何度も頷く港と高島。
「別に許して欲しくてしてるんじゃないからな」
「嘘つけ~」
「したく…なったら!!」
「顔、真っ赤」
「蒼先生可愛いですね」
「ッあのなぁ…」