「港…だいじょぶ?」




箸の手を思わず止めてまじまじ顔を見つめちゃったから、不思議そうな顔をしていた。





「…何?」




「顔色…悪いよ」





「寝てない」





「……昨日も?」





『休みじゃなかったっけ?』




とつけたそうとして、言葉を飲む混む。




「…陽さんとどこか行った?」





「…まぁ。陽が喜んでたからそれでいいんだけど…陽から目は離せないや」





「………あのさ、この間言ってたあれって大丈夫だったの?」




箸を止めて聞くもんだから、高島もゆっくり口を動かしながら俺と港を交互に見た。




「痣のこと?」




頷くと、港は難しそうな顔をして。






「それはまだわかんない。……聞けなかった」






「…そう」







「ぶつけたとか…多分そんなんだと思うけど」





水を飲み干した港は、ため息をついて笑う。





「ま、大丈夫だよ。ありがと」





「…うん」





~♪~♪





「……誰かの鳴ってません?」





高島が箸を止めて自分の白衣をポンポン叩き出した。





「…高島の?」




「いや、わかりません」