「別に怒ってないし」





「怒ってんじゃん」






「……怒ってない。いいもん、今日はクリームパンで我慢するから」





「クリームパン…」





笑う高島に、季蛍は頬を膨らませた。





「クリームパンの何がおかしいんですか…」





「クリームパン……そんなん食べてないで体にいいもん食べろよ」






「……な、いいじゃないですか」






「まぁ…風邪引くなよ」






頭にポンと手をおいた高島は、笑って荷物を持った。




「蒼先生お疲れ様でーす、季蛍もね。俺帰ります」





「お疲れ様」




「お疲れ様です」