「俺になんか用?」




医局の椅子に座って俺を見つめる季蛍は、なんだか不満そうな顔。





「…私のカップラーメンない」





「は?」






「私の味噌ラーメンがない!!!」





「…あ」






「蒼先生昨日食べてましたよね~。」






帰ろうとしている高島が呟く。





「……酷い、私の味噌ラーメン。楽しみにしてたのに」





「…悪い、お腹すいちゃって」





「さいてー!!」





「……味噌ラーメンで怒るなよ」






「……。」





「ごめんって…」