「そうか」




「…うん」





「陽…順調なら来週には退院できるかもしれない」





「ならよかった」






「でも…検査したとき…な。陽の右腕に痣があったんだって」




「痣?」





「…うん。検査の先生に言われた」






「……」





「何でもないといいけど。とりあえず今は陽の話が聞きたい」





「……まぁ…体だけは壊すなよ」





「わかってる」






「季蛍も俺も……力になるから」





「……」





蒼の微笑みが…すごく暖かかった。





「ありがとう」