「……」
「……」
少しの沈黙のあと、
「……こんなこと聞いたらあれかもしれないけど」
ぼそりと蒼が言った。
「…陽さん…さ。どうかした…?検査結果、出たの?」
「…うん」
「いや、俺もびっくりしたんだけど」
「…………多分陽を頑張らせてる、俺」
「……」
ズズ……とコーヒーをすするのが聞こえてから、蒼はポツリと言う。
「なんで?」
と。
「蒼さ…季蛍さんが子供産んでから家にいた?」
「……んー。いた…かな」
「………」
「外科医は大変だよなぁ…」
「…休みなんてとってやれないし。ここ数週間ろくに陽のことも見てないし。休みとっても…寝ちゃうんだよな…俺」
「寝ないと体持たないよ…」
「そうだけど…さぁ。」
「子育ては一人じゃできないから…な。無理してでも仕事休んだ方がいい」
「……できれば」
「…季蛍も心配してる。
陽さんのことも…………港のことも」


