病院内を回ってから医局に戻ると、なぜか俺の机に突っ伏する港がいた。




「…どしたの」





隣の高島も、何かためらっている様子で港を見つめる。





“救えない命もあるんだよな…”





その言葉で全て察した俺と、気まずそうな高島。





「…港、ちょっと休憩すれば?ここで寝なくても」




「………。」






高島も、どこか辛そうに港の隣に寄った。






「上野先生、仮眠室あいてますよ」




「……うん」