食パンの端っこをちびちび噛んでる季蛍に、思わず微笑みがこぼれる。




「それ食べてるって言わないからね、季蛍」





「…ッたぁ」





病院の駐車場につくと、季蛍からサンドイッチを受け取って。




まだ一口も進んでないけど。





「沁みる?」




「…みる」





「しばらくは我慢だね」





「……」