目が真っ赤に腫れた季蛍を乗せて車を病院へ走らせる。 「泣きすぎるから腫れるんだろ…」 家から持ってきた温めたタオルを目に当ててたみたいだけど、もう冷え切ってしまっただろう。 「…ズビ」 「ほら、これでも食べて」 かばんを手探りして見つけだした手作りのサンドイッチを渡す。 「……いただ……ます」