薬を近づけられて思わず顔を背ける。 「…早く飲まないとマフィン冷めるよ」 そういわれて……飲もうと思ったけど…口は開けなくて。 「ここで口移しでもされたい?」 コソ…と蒼に言われて、しょうがなく口を開ける。 「はい、水」 薬を飲み込むと、お母さんは笑って 「季蛍ちゃん…マフィン家に持って帰る?」 「…え」 「…少し冷めちゃったから。今度来たときまた作ってあげる」 「…でも」 「今日あやちゃん来てないじゃない?だからおみやげで」 「………。わかりました…」