「…あ、そろそろかしら」 お母さんはそそくさキッチンへ入っていく。 「…季蛍頑張れ」 止まっている箸をまた取られて、また口に運ばれた。 「…いらない」 「もうちょっと。……薬飲むから」 「……」 「偉い。……高島にも言わないとね、頑張ったって」 「いいよそんなの…」 「…褒めてもらわないと。せっかく食べたんだもん」 「………」