「…そろそろマフィン焼いてこようかしら」
「手伝います…」
「ううん、いいの。…季蛍ちゃんは食べてて」
「……すみません」
「謝らなくていいのよ!季蛍ちゃん来るの楽しみにしてたから」
お母さんは微笑んでキッチンに消えていく。
「ごちそーさまでした!」
手を合わせた夏来は蒼の膝から降りて、うれしそうなお父さんの元へ歩いていった。
「夏来くん可愛いなぁ」
「…なちゅ可愛い?」
「うん、可愛い」
「……なちゅ女の子じゃないよ」
「んはは、それでも可愛いんだよ」
「…ほー」
思わず笑ってしまったんだけど。


