「だって今言ったんだもん」




「……」





「母さんが張り切っていろいろ作ってくれるんだって。季蛍が好きなマフィンも頼んどいたから」
 





「…そんなこと言ったって…私食べられない」






「季蛍の好きなもんばっかだから」






蒼は私の背中を叩いて。



「お腹すかせとけよ」




「……」