病院につくと、ナースステーションには季蛍の姿。




「…はよッ」




「蒼、……ねぇ、愛優からすごい電話がかかってきてたんだけど」





「あ。ブラウスのこと。一件落着したから平気」






「……あ、そう」






「季蛍先生ッ!!先程の患者さん、大分痛みがない…みたい…です」





「…ほんと?よかった!!」





季蛍に嬉しそうに話す島内さんだけど、季蛍の隣にいても…なんだか顔色が青白いような気がした。





季蛍も今日朝から少し悪いと思っていたけど、あんまり口出すと過保護だって言われるから。





…あんまり酷いと口出すけど。





どうも唇も震えているように見えて、少し…不安になった。




「……島内さん」





「…はい?」






「風邪でも引いてるの?…随分と顔色が悪いね」





「あ……いや…。あんまり食欲なくて…多分そのせいだと思います」





「…そっかぁ」