───
──────ガラガラ…
「高島ごめん、季蛍が体調悪くなってここに来てること知ったのついさっきだよ」
「…すみません、8度はなかったから」
「いや。……季蛍熱高いの?」
蒼先生は毛布が掛かっている季蛍を見つめながら聞いてきた。
「最初は7度台だったんですけど…途中で喘息っぽい発作が出て……その後ぐーんですね」
「ぐーん……」
蒼先生は笑いながら季蛍の顔を覗きこんだ。
「顔真っ赤。……何してんだ季蛍は」
「…あ。そういえば蒼先生喘息の薬持ってます?僕も持ってなくて」
「僕も?……じゃあ季蛍も持ってないの?」
「持ってなかったんですよ。…さっき聞いたらないって。……まぁその後寝ちゃったんですけどね」
「何してんのかな、ほんとに」
「…まぁ持ってない僕も悪いんですけど…」
「……まぁな」
「え」
「…んふ、嘘」
蒼先生は椅子に腰掛けると、毛布を少しめくって季蛍の白衣を少しどけた。
白衣の下に覗くブラウスのボタンを器用に開けていった蒼先生は、また毛布をかけ直してその毛布の中に聴診器を入れて。
「……季蛍震えてる、寒いのかな?」
蒼先生は首を傾げながら心音を聴いていた。


