『え、ちょ』 振り返る間もなく、手を引かれ走り始める。 なんて自分勝手で嫌な奴だ。 と心の中で文句をつけた。 だけど、前を走る嫌な少年から香ってくるのは男の人の香水のいい香りで 不覚にもドキッとしてしまった自分がいた。