桜前線



床に落ちてしまっている商品を
少し離れた所で発見した


早く元に戻さなきゃと
私は商品に近づいた


商品を手に取り元に戻そうとしたら
すぐそばに山吹さんがいた





「おはよう」




この声と同時に見たことないくらい
優しく笑う山吹さんに見惚れてしまい
私は固まって持っていた商品を
落としてしまった

それと同時に私の心の中にも
スーパーボールのような
小さいボールが落ちたような音がした


「ごめん、驚かしちゃった?」

「え、あ、いや、すみません。おはようございます」

「うん、おはよう。商品拾ってくれてありがとうね」

「あ、はい!」



山吹さんはそのまま去っていった

彼も同じタイミングで
商品に気づいたようだった