「東海さん」
「はい」
「倉庫整理をお願いしたいんだけどいい?」
「はいわかりました!」
私は先輩に頼まれ倉庫へ向かった
物が溢れかえった倉庫
キチンと整理すれば多少はまとまるような量だった
ぐちゃぐちゃに詰められた荷物を
キレイに揃えて整理整頓をする
夢中になっていると声が聞こえた
「東海さん、何してるの?」
振り返ると山吹さんだ
久々に山吹さんを見た私は
ドキドキするとか
恥ずかしくなるとか
そんな感情は無くなっていた
「倉庫整理を頼まれて…」
「汚くてごめんね。ありがとう」
「いいえ」
「ちょっと欲しいものがあるから取らせて」
そう言って山吹さんは
必要なモノを持って行って
倉庫から出て行った
何も感じない
私の4年ぶりの恋は
呆気なく幕を閉じたのかと思った

