幼馴染み~初恋物語~

少し頬を染めて満面の笑みで言う櫻の顔を見あ和樹は、本当は凄く嬉しいのに、照れ隠しでこんな事を言った。

「何かプレゼントくれるのかと思ったーっ!!ゲームとかおもちゃとかーっ!!」

「違うよーっ!!もーっ!!ばかーっ」

櫻は頬を膨らませて、怒る振りをしながら、和樹の肩を叩こうとした。

「おっと!!危なかったーっ!!えへへっ!!当たらなかったね?」

櫻の手をすかさず避けた和樹を、また叩こうとする。

「えーっ?ほっぺにちゅーとか、子供の頃よくしてたじゃんっ!!」

「もうっ!!そういう事を言わないのっ!!」

和樹を好きだと思ったから勇気を出して、頬にキスして照れているのに、そんなムードを和樹はぶち壊した。

でも和樹は、櫻が恥ずかしそうに怒りながら追いかけてくるのも、可愛らしいと感じていた。

清山軍団の気持ちがわからなくもない。

好きな女の子に追いかけられるのもいいもの。