「さっきのリレーでわざと女の子の足を引っ掛けたでしょっ!!何であんな事をしたのっ!!」
「おっ…………お母さん…………いててててっ!!」
茶髪の派手な感じの怖そうな人は、ゴリの母親だった。
ゴリは母親に耳を強く引っ張られて、櫻の元に連れて来られる。
「ごめんね?うちの子が足を引っ掛けて…………怪我はなかった?」
「うん…………大丈夫です…………」
怖そうな母親に、目をパチパチとさせている櫻の前に、ゴリが押し出された。
「あなたも謝りなさいっ!!」
母親に頭をバチンッ♪と叩かれたゴリは、泣きながら櫻に謝った。
「グスン…………ヒクッ…………ごめんなさい…………」
ゴリの母親は、清山と芦田にも睨みを利かせる。
「こらっ!!悪ガキどもっ!!汚い真似をして、勝とうなんて情けないよっ!!あなた達もこの子達に謝りなさいっ!!」
ゴリの母親は硬派な元ヤンキーらしく怒鳴り散らし、清山も芦田脅えながら4人に謝って、丸く収まる事となった。


