幼馴染み~初恋物語~

ピッピッピーッ!!

男の教師が笛を吹いて、和樹と清山の元に駆け寄って来た。

「君はわざとぶつかったし、服も引っ張ったから勝ちなわけないだろ?反則で4位。危ない事はやめなさいっ」

「えっ?わざとなんかじゃなくて、体がフラフラして…………」

「嘘をつくんじゃないっ!!はいはい。4位だから」

「そ…………そんな…………」

結局、和樹のチームは3位で、反則をした清山のチームは4位になった。

「勝ったーっ!!」

「清山軍団に勝ったーっ!!」

因縁の対決は和樹達の勝利で終わり、櫻達も和樹の元に駆け寄って大騒ぎ。

こうして気持ちよく終わった運動会。

帰りの下駄箱で、和樹達と清山軍団が話をしていた。

「清山?反則して負けたんだから謝れよ?」

「謝るわけないだろーっ!!」

和樹、櫻、愛瑠も一斉に謝れコールが響く中、ゴリが空手の構えをした。

「痛い目に合いたくなかったら、さっさとどっか行けよ?」

愛瑠と櫻は脅えて下がるが、和樹と修は引き下がらず、二人の壁になって反論する。

「負けたくせに、何を言ってんだよっ?」

「早く負けたんだから謝れよ?」

その時ゴリの後ろに先生ではない、茶髪の派手な感じで、怖そうな大人の女の人がやって来た。