幼馴染み~初恋物語~

そして昼休みも終わり、学年別リレーの一年生の順番がやって来た。

4チームに分かれて並ぶと、アンカーの和樹と修と清山が横に並ぶ。

「和樹のチームが負けたら、あのチビとたこ躍りを泣かしたって、文句言うなよ?あいつらは俺のおもちゃなんだからな?」

「櫻ちゃんも愛瑠ちゃんも、おもちゃなんかじゃないっ!!」

清山の挑発に乗って怒る和樹をなだめる修。

「和樹?やめとけって。リレーで和樹のチームに清山が負けたら、みんなに謝るんだからな?」

「謝るわけねぇじゃん?バーカっ!!」

「バカはどっちだよ?負けるのが怖い?勝てば謝らなくてもいいんだけど?」

「負けるわけねぇだろ?負けたら、裸で踊りながらグランド一周してやるよ?」

和樹はそんな約束をしてきた清山に笑みを浮かべた。

「本当にやるの~?裸踊り~っ!!」

「嘘に決まってんだろ?」

「清山君って口先ばっかりで、怖がりなんだよなぁ?」

「わかったよっ!!もし万が一…………負けるわけねぇよ?見てみろよ?」

3人が話している間にリレーが始まっていた。