楽しい夏休みも半ばを過ぎた頃。
夕方の6時半頃に、山から帰ってきて部屋に戻った和樹の耳に、櫻の泣いている声が聞こえてくる。
「うわ~んっ!!ママ~っ!!鍵を開けてよぉーっ!!」
「何時まで遊んでるつもりなのっ!!5時半には帰って来なさいって、いつも言ってるでしょっ!!」
「うぇ~んっ!!ママ~っ!!ごめんなさ~いっ!!」
夏の夕方は7時過ぎでもまだ明るい為、時間がよくわからない。
山で遊ぶのに夢中になって、最近帰りが遅くなっていた。
好きな男の子と少しでも一緒にいたいのは、何歳になっても変わらない乙女心。
しかし今のご時世、女の子が遅くまで遊んでいると危険なので、櫻の母親はお灸を据える為に、家の鍵を開けずに怒っていた。
「こんなに遅くまで遊んでる子なんて、うちにいりませんっ!!」
「ママ~っ!!」
こんな会話が続いた後、何も聞こえなくなった。
そして、しばらくすると、和樹の家のチャイムが鳴る。
櫻の母親が、顔面蒼白で和樹の家にやって来たのだった。
「櫻がどこかに行っちゃったみたいで…………来てないよね?」
「うちには来てないよ?和樹も櫻ちゃんの事、知らないよね?」
「うん。知らない…………」
夕方の6時半頃に、山から帰ってきて部屋に戻った和樹の耳に、櫻の泣いている声が聞こえてくる。
「うわ~んっ!!ママ~っ!!鍵を開けてよぉーっ!!」
「何時まで遊んでるつもりなのっ!!5時半には帰って来なさいって、いつも言ってるでしょっ!!」
「うぇ~んっ!!ママ~っ!!ごめんなさ~いっ!!」
夏の夕方は7時過ぎでもまだ明るい為、時間がよくわからない。
山で遊ぶのに夢中になって、最近帰りが遅くなっていた。
好きな男の子と少しでも一緒にいたいのは、何歳になっても変わらない乙女心。
しかし今のご時世、女の子が遅くまで遊んでいると危険なので、櫻の母親はお灸を据える為に、家の鍵を開けずに怒っていた。
「こんなに遅くまで遊んでる子なんて、うちにいりませんっ!!」
「ママ~っ!!」
こんな会話が続いた後、何も聞こえなくなった。
そして、しばらくすると、和樹の家のチャイムが鳴る。
櫻の母親が、顔面蒼白で和樹の家にやって来たのだった。
「櫻がどこかに行っちゃったみたいで…………来てないよね?」
「うちには来てないよ?和樹も櫻ちゃんの事、知らないよね?」
「うん。知らない…………」


