幼馴染み~初恋物語~

櫻が手紙を開いて少し読んでみると、予想以上に恥ずかしい事が書かれていた。

こんなの読めないよ…………

恥ずかしすぎる…………

真っ赤な顔で固まっている櫻に、和樹が言った。

「俺宛に書いた手紙だろ?読んでみてよ?」

「無理っ!!絶対に無理ーっ!!」

慌てて手紙を後ろに隠した櫻。

「じゃあ電車の中で読むからその手紙をくれよ?」

「やだっ!!絶対に無理ーっ!!」

和樹が手を伸ばして、後ろ手に隠す櫻から手紙を取ろうとすると、手紙を持った手を上げて抵抗した。

「俺宛に書いたんだろっ」

「やだって言ったらやなのーっ!!」

その時、櫻の手から手紙が誰かに取り上げられた。

「えっ?誰…………?」