幼馴染み~初恋物語~

和樹の留学の日の駅のホーム。

ドラマなら田舎の駅のホームに二人きりになれるのに…………

櫻がそんな事を考えても、そうはいかない。

サッカー部の仲間が数人見送りに来ていた。

少しくらいは遠慮してよ…………

もう…………

櫻が寂しそうな顔をしたまま、少し離れたところで、サッカー部の仲間と話している和樹を見ていた。

「櫻ちゃーんっ!!」

突然聞こえた女の子の声は、小学生の頃に仲の良かった愛瑠。

「和樹君がサッカー留学するんでしょ?だから良いもの持ってきたんだ。ねっ?修くんっ!!」

「おうっ!!和樹は覚えてるか?小1の頃に、タイムカプセル埋めたの。」

和樹はサッカー部の仲間から離れて、櫻達の元にやって来た。