幼馴染み~初恋物語~

受験の日に、お守りを持ってきてくれた事も、合格発表に来てくれた事も嬉しかった。

でも一番待っていたのは、必ず迎えに来てくれるという言葉だった。

「絶対にいつか迎えに来てよ…………待ってるから…………キリンみたいに首を長~くして待ってるから…………」

「あぁ…………約束だ…………」

その時、くじゃくの羽が開いた。

くじゃくのオスがメスに告白するのが、綺麗な羽を広げるなら、和樹が告白するのは言葉でしかない。

「櫻の事を今も、これからもずっと好きだから、寂しい思いをさせるかも知れないけど、待っててくれよな?」

「うんっ!!待ってるからね?」

くじゃくに祝福され、二人は将来の約束をした。