幼馴染み~初恋物語~

昼休みのご飯の時間。

有紗の声が櫻に聞こえてくる。

「左手だとご飯が食べられないよ~」

「わかったよ。ほらっ。あーんってして?」

「あ~ん」

子供のように口を開けて、和樹にご飯を食べさせてもらう有紗の姿は、まるで夫婦のようだった。

和樹だけの責任ではないのだが、責任を感じて有紗の世話をしてあげているのは理解できるが、やりすぎだという気持ちが櫻に芽生えていた。

もう見てられないよ…………

ご飯はいいから図書室に行こう…………

櫻はお弁当を半分ほど食べたところで、寂しそうに図書室に向かった。