幼馴染み~初恋物語~

登校時も一緒。

授業中も一緒。

そうなれば、自然と二人で過ごす時間が増えていく。

「和樹君って字が上手だね?」

「そうか?」

「私の分までノートを書いてくれてありがとう」

「俺のせいで怪我をしたようなもんだから、当然だろ?」

こんな会話が櫻に聞こえてくると、心の距離を感じる。

別れると言ったのは自分なのに、もし自分が怪我をしていれば、また一緒にいられたのか?なんて事を考えてしまう。

教室にいるのやだなぁ…………

早くお昼休みにならないかなぁ…………

教室にいる元カレが、女の子と仲良くしている姿を見るのは、居心地の悪いもの。

昼休みになるとこの場から離れられる。

次第に図書室が、櫻の唯一の居場所になっていた。