幼馴染み~初恋物語~

次の日。

膝の打撲だった和樹は、少し足を引きずりながら、肩から三角巾で右腕をぶら下げた有紗と一緒に登校してきた。

有紗の怪我は右腕骨折。

右手が使えないと、字もまともに書けず、ご飯も食べにくい。

荷物を持って登校して来ても、扉だって開けられない。

色々と不便な有紗の右腕の代わりを和樹が補っていた。

「俺がノートを書いてやるよ。」

普段なら1人ずつ隙間の空いた机の列が、その二人だけぴったりと机をくっつけた。

「これで有紗もノートを見られるだろ?」

「うんっ!!ありがとう」

二人はしばらくこうして授業を受ける事になった。