和樹もここまで悩んだ。

3年間、櫻に待ってもらうなんて事も考えた。

しかし、まだ14歳の和樹や櫻にとって3年は長すぎる。

人生の約5分の1が3年という月日なのだから、別れるという答えに辿り着いたのだ。

櫻も今聞いたばかりで、今すぐに別れるとは言えない。

ただ和樹にしがみついて泣き出した。

「やだよ…………和樹君と…………離れ離れなんて…………」

予想していなかった事が突然起こった櫻は、頭が真っ白のまま。

結局、別れるとも別れないとも言えず、答えを引き伸ばしたのだった。