幼馴染み~初恋物語~

プールの帰りの電車の中。

櫻は遊び疲れて、和樹に寄りかかって寝ていた。

「和樹くん…………」

「んっ?何?」

「んんっ…………スースー…………」

「寝言か?相変わらず、寝顔も可愛いな?まるで子供みたい。」

なんて言いながら頭を撫でると、櫻がぼんやりと目を開けて言った。

「ありがとう…………可愛いって言ってくれて…………」

「起きてたのかよっ!!」

「私が寝てる間も、起きてるなら勉強するんだよ…………」

やっぱり櫻は、子供みたいに寝ていても、和樹のお姉さんだった。

和樹君ってあったかいな…………

いつまでもこうして一緒にいられますように…………

眠りについた櫻が起きていないか確認した和樹が、ボソッと静かに言った。

「ごめんな…………俺…………櫻とずっと一緒にいられないんだ…………」