サッカー部のメンバーも、そこに集まった女子達もみんな驚いている状況の中、龍聖が和樹と有紗の元へ歩み寄っていく。
「和樹は櫻の恋人なんだろ…………?」
「うん…………一応…………」
「一応ってなんだよ…………?大切にしてやれよっ!!」
彼女は彼女。
友達は友達。
彼女がいたって、話すくらいは構わないと思っていた和樹も、有紗との距離が近い事に気付いて、観覧車の中で「あまり近付かないで」と言ったつもりだが、その境界線がわからない。
クラスが同じなのに、無視するのもおかしい。
でも二人きりでどこかへ出掛けるのはまずい。
そのくらいの感覚だったが、龍聖の言葉によって、目が覚めた。
「ごめん…………有紗ちゃん…………俺は櫻と一緒に帰るから」
男として、好意を寄せてくれる女の子を邪魔者扱いするのは気が引けてしまう。
「和樹は櫻の恋人なんだろ…………?」
「うん…………一応…………」
「一応ってなんだよ…………?大切にしてやれよっ!!」
彼女は彼女。
友達は友達。
彼女がいたって、話すくらいは構わないと思っていた和樹も、有紗との距離が近い事に気付いて、観覧車の中で「あまり近付かないで」と言ったつもりだが、その境界線がわからない。
クラスが同じなのに、無視するのもおかしい。
でも二人きりでどこかへ出掛けるのはまずい。
そのくらいの感覚だったが、龍聖の言葉によって、目が覚めた。
「ごめん…………有紗ちゃん…………俺は櫻と一緒に帰るから」
男として、好意を寄せてくれる女の子を邪魔者扱いするのは気が引けてしまう。


