幼馴染み~初恋物語~

その後も色々な乗り物に乗って、日が沈み始めた夕方。

集合の時間が近づいても、手を繋いで歩いていた二人。

「そろそろ最後の乗り物になるかな?櫻の乗りたいやつ乗っていいよ?」

「うんとね…………何がいいかな?」

櫻がふと見上げたのは観覧車。

二人きりになったら…………

好きって言ってくれるのかな…………

「えっと…………」

櫻が和樹を見上げて観覧車に乗りたいと言おうとした時、有紗がやって来た。

「和樹くーんっ!!ねぇねぇ?最後に観覧車に乗らない?夕焼けが凄く綺麗なんだってっ!!」

櫻が和樹の顔をを見ていると、困惑した表情を見せていた。

乗らないって顔をしてるじゃん…………

有紗ちゃんも気付いてよ…………

和樹君は断ってくれるよね…………