幼馴染み~初恋物語~

お化け屋敷の入り口に到着した櫻の表情は緊張気味。

それに気付いた和樹が、顔を覗き込んでくる。

「嫌なら入らなくても大丈夫だよ?」

ブルブルと首を横に振った櫻は、和樹の袖を掴んだ。

「大丈夫っ!!入ろっ!!」

自分に気合いを入れた櫻は、大きな声で言ったが、中に入った瞬間、真っ暗になってその元気は消え失せた。

和樹の背中に隠れて、目を閉じて歩いているだけ。

ゴーッ!!!!

「きゃーっ!!!和樹君っ!!!怖いよぉ…………」

風が吹きかかるだけでも驚いて、和樹にしがみついてしまう。

「風が吹いただけじゃんっ!!本当に怖がりだなぁ…………」

「だって…………怖いんだもん…………」