幼馴染み~初恋物語~

「友達なら普通でしょー?」

笑っている有紗と、呆然としている櫻の周りで、女子達が盛り上がる。

「有紗って人のモノを欲しがるよね~?櫻に悪いって~」

「和樹君ってモテるからね?」

「男って浮気する生き物っていうからね~?」

こんな会話に、どんどん落ち込んでいく櫻を庇ったのは、隣にいた真優だった。

「和樹君は櫻ちゃんの彼氏だから、そういうのダメだと思う! !」

「ま…………真優ちゃん…………いいんだよ?気にしないで?」

人に言われると、余計に傷つく。

そっとしておいて欲しいと願う櫻に、追い討ちをかけたのは有紗の一言だった。

「3ヶ月なんて、付き合ったうちに入らないよね~?」

同意を求める有紗の会話に頷いた真優以外の女の子達。

発言力の強い方に流される女の子達に、真優がまた言った。

「そんなことないと思う。お互い好きだったら、付き合ってる期間とか関係ないと思う。そうだよね?櫻ちゃん?」

「うん。そうだよね…………?」

こんなに反論する者がいると、話は盛り上がらない。

修学旅行で突然友達になった、正義感の強い真優の前に救われた櫻だった。