幼馴染み~初恋物語~

そんなある日、仮入部の新入生の女子生徒が 、部活に来た櫻の元にやって来た。

「櫻先輩ってサッカー部のエースの人と付き合ってるんですか?」

「そうだよ?つき合ってまだ2ヵ月くらいだけどね?」

「カッコいい彼氏さんですね?」

「そうかな~?そうでもないよ。ちょっと意地悪だしね?」

「意地悪しそうに見えないんですけど?」

「アハハっ!!慣れたらね。意地悪な事を言うよ~」

この子も和樹君の親衛隊の1人かな…………?

和樹の練習や試合を見に来ているファンの子を、櫻は勝手に親衛隊と呼んでいた。

大量に押し掛けてくるわけではないが、全国大会に行けそうなところまで導いた和樹は、ちょっとしたスター扱い。

それが嬉しくもあり、少し心配な一面でもあった。