幼馴染み~初恋物語~

そんな追いかけっこをしていても、新入生から挨拶される櫻。

「おはよございまーすっ!!」

「あっ!!おはよー。待ってーっ!!和樹君のバカーっ!!」

「誰がバカだよーっ!!本当の事を言っただけじゃんっ!!」

「うるさーいっ!!」

こんな追いかけっこも、和樹と櫻のコミュニケーションの場。

家族のような大切な恋人。

文句を言っている時間も楽しいひととき。

学校の近辺でこんな事をしていると、結構目立つ。

そして次の日も、こうして学校に通い、下校時間も一緒なのだから、クラスだけではなく、テニス部の後輩達からも、二人は公認のカップルになっていく。