幼馴染み~初恋物語~

バレンタインデーが近付いたある日の登校時間。

和樹の怪我の具合はかなり治っており、松葉杖も使わず、包帯が巻かれた足で櫻と一緒に学校に通っていた。

今でも重い鞄を持つのは櫻の役割。

体力的な負担の大きい登校時間だったが、それでも和樹と学校に通うのが楽しかった。

「ねぇねぇ?もうすぐバレンタインデーだね?和樹君にも私の手作りのチョコあげるね?」

「櫻って子供の頃からいつも手作りだったよな?櫻のが一番美味しかった記憶があるよ?」

「ほんとにー?」

「うん。本当だよ?」

「良かった~っ!!今年も櫻特製のスペシャルチョコ作るね?」

櫻は一番美味しかったと言って貰えると、幸せそうにニコニコと笑顔を見せる。

和樹は龍聖に負けないようにと、和樹なりに考えて櫻を笑顔にさせようと頑張っていた。

「和樹君ってバレンタインデーの日って予定ある?」

「ううん。何もないよ?部活が終わったら公園まで取りに行こうか?」

「少しでも歩かなくていいように、私が持っていってあげるよ?家で待っててくれる?」

「うん。じゃあ家で、待ってるから」

櫻は和樹と、バレンタインデーの日の部活帰りに、家に行く予定を入れた。