幼馴染み~初恋物語~

和樹は、龍聖と櫻の関係がなんとなくわかった気がした。

あぁ…………なるほど…………

櫻を好きだからか…………?

櫻を喜ばせる為に、わざわざイルミネーションを見せたんだ…………

それに靡いた櫻も好きになってるんだろうな…………

「龍聖って櫻が好きなんだな?」

「あぁ。和樹もだろ?」

「えっと…………俺は…………」

龍聖と櫻が両思いだとすれば、櫻の眼中にない自分も好きだとカッコ悪いと思ってしまい、答えに詰まる。

睨みをつける龍聖と戸惑う和樹を、重苦しい空気が病室を包んだ。

そんな重い空気を切り裂くように、龍聖が冷たく言い放った。

「お前がそんな感じだから、櫻が悲しむんだ…………俺が奪ってもいいんだな?」

龍聖の本気の目を見た和樹の心に火がついた。

「櫻はもう誰にも渡さないっ!!」

和樹の真剣な眼差しを見て、クスッと笑った龍聖は、病室を出るときにこう言った。

「俺達ライバルだな…………」

龍聖のライバル宣言に戸惑う和樹は、今ほど早く退院したいと思った事はなかった。

入院している間に、龍聖に心が傾いている櫻を取られるのでは?と不安だったのだ。