幼馴染み~初恋物語~

杏佳は和樹が櫻と上手く行かなければ、いつでも寄りを戻そうと狙っていたのだ。

新しい彼氏とすぐに別れたので、暇になった杏佳は、わざわざクリスマス前に和樹と連絡を取って、クリスマイブにプレゼントを持ってきた。

別れる時、泣いてグタグダになり、悪口を言ったり、愚痴を溢したり、離れまいと今の関係をぎこちないまま続けようとすると、嫌な思い出にしかならず、寄りを戻せる可能性は低い。

だから杏佳は、寄りを戻す計算も含めて、笑顔で和樹を次の恋に送り出したのだ。

一方の櫻は、1つの恋に熱くなりすぎる。

周りが見えなくなり、些細なことで感情をぶつけてしまう。

恋愛の経験の差が浮き彫りになっていた。

男は初めての女を欲しがるもので、女は最後の男を欲しがるもの。

杏佳は最後に笑えれば、何でもいいのだった。