怖い人に連れ去られそうになった時に助けてくれた。と言おうとした櫻だが、言わなかったのは、抱き締められて気持ちが傾いたという事を隠したい心理が働いたからだ。
「杏佳?俺が何か悪いことを言ったか…………?」
「さぁ…………?怖い人ってなんだろうね…………?」
呆然としている和樹と違い、杏佳はだいたい話を把握できていた。
「私もそろそろ帰るね~?」
「うん。今日はわざわざありがとう」
こうして病室を出て、エレベーターに乗った杏佳は、点灯する階の数字を眺めながら考えていた。
あの子、龍聖って子と何かあったんだ…………?
抱き合ってたのも、案外見間違えたわけでもなさそうね…………
病院に来て収穫はあった…………
私の和樹君を返してもらうんだから…………
杏佳は、笑顔で別れたからといって、何も和樹を諦めたわけではなかった。
「杏佳?俺が何か悪いことを言ったか…………?」
「さぁ…………?怖い人ってなんだろうね…………?」
呆然としている和樹と違い、杏佳はだいたい話を把握できていた。
「私もそろそろ帰るね~?」
「うん。今日はわざわざありがとう」
こうして病室を出て、エレベーターに乗った杏佳は、点灯する階の数字を眺めながら考えていた。
あの子、龍聖って子と何かあったんだ…………?
抱き合ってたのも、案外見間違えたわけでもなさそうね…………
病院に来て収穫はあった…………
私の和樹君を返してもらうんだから…………
杏佳は、笑顔で別れたからといって、何も和樹を諦めたわけではなかった。


