幼馴染み~初恋物語~

あまりに遅い時間ならあり得るかもしれないと思った和樹。

「さぁ?10時とか11時とかそんな時間をだったかな?」

「ふーん。でも多分違うと思うよ?龍聖って良い奴だけど、すげぇ女たらしだし、女を物みたいに扱うバカだから。櫻は、そんなのに引っ掛かったりしないよーっ」

散々な言いようであるが、表面上から見た龍聖は和樹でなくても、男子生徒から見ればだいたいそんなイメージだった。

「あっ!!すいませんっ!!」

「えっ?」

隠れて聞き耳を立てていた櫻に、看護師さんがぶつっかって来て、部屋の前に飛び出してしまった。

和樹と杏佳の視線の先には、苦笑いした櫻が立っている。

「あ…………あの…………ハローっ!!えへへへっ」

隠れて話を聞いていたのが、バレたくなくて、必死に誤魔化そうとした櫻だが、
病院は誰でも自由に出入りできるのだから、いちいちそんな事を和樹も杏佳も気にしていない。