幼馴染み~初恋物語~

病室に来てから、龍聖はなぜか外ばかり眺めていた。

「さっきから何を外ばっかり眺めてんだ?龍聖って意外と、夜景を見るようなロマンチストだったりするのか?」

「そんなんじゃねぇよ…………」

「せっかく見舞いに来てくれたなら、何か話してくれよ?俺が女なら、今日も可愛いよー?とか言ってくれんの?アハハ」

「うるせぇ…………残りの足も折るぞ…………」

「おぉ…………怖っ」

こんな風に、和樹と話しながら、病室の外を眺めていた龍聖が探していたのは、イルミネーションの光。

病院の高さからなら、見えるかもしれない。と思っていたが、こちらからは見えない。

見えなければ、櫻にテレビ電話をさせて、和樹と櫻が二人で見ているような空間を作ろうとしていた。

だから無理矢理にでも、櫻をイルミネーションに誘ったのだ。

それが和樹を怪我をさせた龍聖なりの償いだった。