幼馴染み~初恋物語~

しばらくすると、額から血を流した龍聖が路地から出てきた。

「助けに来たのが、和樹じゃなくて悪かったな…………?」

「ううんっ!!助けてくれてありがとうっ!!怪我してるじゃんっ!!早く手当てをしないとっ!!」

龍聖の手を引いて向かったのは、繁華街から少し離れた公園。

櫻がハンカチを水で濡らして、額から流れる血を拭いていた。

「痛くない…………?あんまり無理しちゃダメだよ?」

「じゃあお前を放っておけば良かったのかよ?」

「そ……それは困るけど…… ……」

「だろ?大切な物を守るってのは、痛いもんなんだな?」

「えっ…………今なんて…………?」

大切な物とか聞こえたけど…………

私って大切に思われてたの…………?

不思議そうに、首を傾げた櫻に龍聖が言った。

「和樹と一緒に見たイルミネーションは楽しめたか?」

「えっ!!何で知ってるの~っ?」