幼馴染み~初恋物語~

櫻は、必死に何度も何度も謝った。

「すいません…………家はちょっと困ります…………どうすれば許してもらえますか?」

こんな男達に家を教えると何をされるかわからないので、脅えながらも断った。

すると男が櫻を見ながら、ニヤニヤと不気味に笑う。

「じゃあ今から俺達と遊ぼうよ?」

ナンパに失敗した男達の暇潰しに、まだまだ子供の櫻を連れて行こうというのが狙いだった。

カタカタと震える櫻が、一人の男を突き飛ばして逃げようとしたが、男1人がバランスを崩したところで、狭い路地から逃げられるはずもない。

「いてぇなっ!!逃がすかよっ!!」

口に手を当てられて、路地の奥へと押し出されていく櫻。

「んぐーっっ!!んむうっ!!」

助けを呼びたくても声が出せず、抵抗したところで大人の男の力には勝てない。

路地を抜けると人は歩いていない、薄暗い道路だった。

和樹君…………

助けて…………

和樹は入院中なのに、一番先に頭に浮かんだのは和樹の顔だった。