幼馴染み~初恋物語~

こんな風に二人で見ているっぽい雰囲気を味わったが、やっぱり隣に和樹がいないと寂しくて、溜め息をついた。

「はぁぁ…………やっぱり一緒に見たかったなぁ…………」

「ちょっと携帯見てくれる?」

櫻が寂しそうな表情で携帯の画面見ると、遠くではあるが、屋上らしき柵の向こうに桜の木と花畑が映った。

「和樹君も見てるんだ?」

「遠くてあんまり見えないけどな?」

「私が手を振ったら見えるかな?ここだよー?って」

全身を使って両手を大きく振る櫻が、花畑の光に反射して、何かが動いている程度には見えた。

「ちょっとだけそれらしいのが見えるかな?」

「えへへっ!!和樹君と一緒に見られて良かった~」

「また今度どこかに行こうな?」

「うんっ!!また誘ってね?」

30分ほど二人で話した櫻は、それだけでも幸せだった。