幼馴染み~初恋物語~

広場で待たされたまま1時間が過ぎた。

「遅いなぁ…………どこまでジュースを買いに行ってんの…………もう放っておいて帰ろっかな…………」

その時、櫻のポケットから着信音が鳴った。

「もう先に帰ったとか、バカにするんじゃないの?本当に最低なんだからっ!!」

櫻が怒りながら携帯の画面を見ると、相手は和樹。

それも通話ではなくテレビ電話でかかってきていた。

「和樹くーんっ!!怪我は大丈夫?」

「大丈夫だよ?2週間ぐらい入院するんだってさ?」

「来週はお見舞いに行くからね?」

「うん。待ってるよ」

電話をする時、電話を耳に当てると「もしもし」と言うが、画面にいきなり和樹の顔が見えると、そのまま話してしまう。

もちろん会っているわけではないが、画面越しに見つめ合うと、櫻に自然な笑顔がこぼれた。