幼馴染み~初恋物語~

次の日の昼頃。

龍聖に呼び出されて、クリスマスのイルミネーションが行われている繁華街に行った。

当然、昼なので明かりは点いておらず、賑やかな繁華街はクリスマスシーズンでカップルばかり。

龍聖に手を繋がれている櫻は、半歩後ろを俯いて歩いていた。

全然楽しくない…………

早く帰りたい…………

あと10時間もすれば、この主従関係は終わる。

楽しもうが、黙っていようが、残り10時間。

一言も話さない櫻と龍聖は、ベンチに座った。

全く話す素振りすら見せない龍聖は、何かを探しているのか、落ち着かない様子でキョロキョロと景色を眺めている。

「あった………… 」

突然呟いた龍聖が何を探していたのか気になるが、とにかく黙ったまま1日を過ごそうと思っていた。