幼馴染み~初恋物語~

幼い頃によく遊んだ近所の公園に到着した。

真ん中に大きなライトが1つあるだけの、暗い公園のベンチに向かっていると、和樹が
懐かしそうにキョロキョロと辺りを見ながら言った。

「ここで昔、よくサッカーしたなぁ?それで櫻があの砂場で待ってるってママゴトをしたんだっけ?」

「そうだね…………懐かしいねぇ…………」

その時、和樹が転がっていた石をシュートするように大きく振りかぶって蹴った。

すると真ん中にあるライトの支柱に石が的中する。

「よっしっ!!当たった。すごいだろー?」

「相変わらず上手だね~?」

自慢げに話している和樹を見ると、さらに胸が痛む櫻。

サッカーをしたいという気持ちが見えれば見えるほど、辛くなってくる。

二人がベンチに座ると、櫻から静かに話し始めた。

「和樹君…………本当はサッカーしたいんだよね…………?いつもサッカーの練習を見てるし…………」

「うん…………もうサッカーができないと思ったら、やけに楽しそうに見えるからな?」

やっと本音が聞けた櫻は、痛む胸を軽く押さえて、1度目を閉じた。

私は和樹君のお姉さん…………

時々、妹になっちゃうけど…………

今はお姉さんなんだから…………