幼馴染み~初恋物語~

「純弥……?幸せを感じられるキスが……してほし………………」

唯はそう言って微笑んだ後、目を閉じた。

「キスなんていつでも出来るやろ?何を言ってんねん!」

野次馬がぞろぞろと集まる中で、キスをするのは恥ずかしい純弥が照れ臭くて反論する。

目を閉じている唯はキスを待っている雰囲気ではなく、ぐったりと純弥の腕の中に身を委ねていたのだ。

「チビ!?チビ!?」

純弥が唯を揺すろうが、頬を叩こうが、目を覚まさなかった。

純弥は慌てて唇を重ねたが、唯は毒リンゴを食べた王女様ではない。

目を覚まさないのだ。

「唯っ!!!
唯っ!!!
起きてくれや!?
唯ぃぃぃぃっ!!!」

純弥の泣き叫ぶ声が、夜空に向かって響いた。

純弥……

初めて名前を読んでくれたね……?

何だか嬉しいな…………